開催趣旨
このたび、東京国立博物館、読売新聞社、文化庁は、「横尾忠則 寒山百得」展を、東京国立博物館 表慶館にて開催する運びとなりました。
本展は、現代美術家・横尾忠則が、寒山拾得を独自の解釈で再構築した「寒山拾得」シリーズの完全新作102点を一挙初公開するものです。このシリーズは、寒山と拾得という、中国、唐の時代に生きた伝説的な2人の詩僧をテーマとしたものです。彼らはその奇行ぶりから「風狂」ととらえられ、日本、中国では伝統的な画題となりました。
新型コロナウィルス感染症の流行の下、横尾は、寒山拾得が達した脱俗の境地のように、俗世から離れたアトリエで創作活動に勤しみ、まさに時空を超越し、あらゆる世界を縦横無尽に駆け巡りました。描き出された寒山拾得からは、めくるめく物語が紡ぎ出されています。画家活動の最大のシリーズとなる「寒山拾得」は百面相のように、観る人にさまざまな問いを投げかけることでしょう。
横尾忠則(よこお・ただのり)
Photo : K.Kurigami
美術家。1936年兵庫県生まれ。72年ニューヨーク近代美術館で個展。その後もパリ、ヴェネツィア、サンパウロなど各国のビエンナーレに出品し、ステデリック美術館(アムステルダム)、カルティエ財団現代美術館(パリ)、ロシア国立東洋美術館(モスクワ)など世界各国の美術館で個展を開催。また、東京都現代美術館、京都国立近代美術館、金沢21世紀美術館、国立国際美術館など国内でも相次いで個展を開催し、2012年神戸市に兵庫県立横尾忠則現代美術館、13年香川県に豊島横尾館開館。95年毎日芸術賞、11年旭日小綬章、朝日賞、15年高松宮殿下記念世界文化賞、令和2年度東京都名誉都民顕彰、23年日本芸術院会員。著書に小説『ぶるうらんど』(泉鏡花文学賞)『言葉を離れる』(講談社エッセイ賞)小説『原郷の森』ほか多数。
開催概要・アクセス
名称 |
「横尾忠則 寒山百得」展 |
会期 |
2023年9月12日(火)~12月3日(日) |
会場 |
東京国立博物館 表慶館(上野公園) 〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9 |
開館時間 |
午前9時30分~午後5時
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休館日 |
月曜日、9月19日(火)、10月10日(火)
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主催 |
東京国立博物館、読売新聞社、文化庁 |
特別協賛 |
キヤノン、大和証券グループ、三井不動産、三菱地所、明治ホールディングス |
協賛 |
JR東日本、清水建設、竹中工務店、三井住友銀行、三菱商事 |
協力 |
J-WAVE |
お問合せ |
050-5541-8600(ハローダイヤル) |